日本賃貸保証(JID)の審査は厳しい?審査のコツ・難易度・初期費用・導入物件を不動産業者が本音で解説

 この記事で分かること

  • 日本賃貸保証(JID)の審査難易度(★評価つき)
  • 審査に通りやすい人・落ちやすい人の具体的な条件
  • 初期費用・保証料の目安と家賃別シミュレーション
  • 札幌での導入物件の特徴とエリア傾向
  • 信販系・協会系保証会社との審査難易度・保証料の比較
  • 審査に落ちた場合に取るべき手段

「物件が決まったけど、審査が心配」「日本賃貸保証(JID)の審査って実際どう?」「他の保証会社で落ちたけど大丈夫?」実際現場では、こういった質問を毎日のように受けます。

それもそのはず、いざ気に入った物件に申し込みを入れても審査に通過しなければお部屋探しはやり直し、引っ越しの期限が決まっている人にとっては特にストレスになるでしょう。

結論から言うと、日本賃貸保証(JID)は審査基準がやさしいとされる独立系保証会社の中でも、審査が比較的通りやすい部類です。ただし誰でも通るわけではなく、しっかりとした審査が入ります。

この記事では現役の賃貸仲介業者として、日本賃貸保証の審査の実態を現場目線でそのままお伝えします。


日本賃貸保証(JID)とはどんな保証会社か

賃貸家賃保証会社(以下保証会社)とは、賃貸物件の入居者が家賃を滞納した際に大家さんへ家賃を立替払いする会社のことです。

少子高齢化による連帯保証人の高齢化、回収失敗のリスクを回避する目的で導入されており、今では賃貸物件の90%以上の物件が保証会社との契約が契約の必須条件となっています。

保証会社と入居者が結ぶ保証契約は、大家さんと入居者の賃貸借契約とは異なり、保証会社へ初期費用、月額費用、年更新料などが発生します。審査内容や信用情報によってプランが変わるので、入居審査後に確定することが多いです。(詳細は後述)

独立系保証会社とは(信販系・協会系との違い)

保証会社は大きく3種類に分かれます。

種類代表的な会社審査の特徴
信販系エポス・オリコ・ジャックス厳しい・CIC照会あり
協会系全保連・Casa・ジェイリース中程度
独立系日本セーフティー・フォーシーズ・日本賃貸保証ゆるめ・独自審査

日本賃貸保証は独立系保証会社に分類されます。信販系と違いCIC(信用情報機関)や業界内でのネットワークを照会しないため、過去に家賃の滞納があった方や、携帯料金を延滞したことがある方が審査に通過するケースはまったく珍しくありません。

過去のデータよりも現在の収入を重視する傾向があり、過去に日本賃貸保証とのトラブルがなく安定した収入がある方であれば、おおむね問題なく通過しています。

全国・札幌での導入規模

日本賃貸保証は全国規模の保証会社であり、札幌市内でも多くの物件が対象となっています。

札幌では中小、地場の管理会社を中心に広く採用されています。保証会社の中でも創業が古く、業界内のパイオニアという立ち位置であり、その関係で昔ながらの不動産屋や大家さんとのつながりが多いです。

日本賃貸保証対象の物件は築古の木造物件や家賃3~5万円程度が多く、白石区・豊平区をはじめとして札幌市全域に多くあります。

独立系が「最後の砦」と言われる理由

一般的には信販系→協会系→独立系という順番で社会的信頼度が高く、それに応じて審査のハードルが下がっていきます。

ほとんどの物件は難易度の異なる複数の保証会社を用意しているため、審査落ち=入居拒否とはなりません。信販系や協会系の審査に落ちてしまった場合、最終的にたどり着くのが独立系保証会社です。

日本賃貸保証はその独立系の中でも比較的審査が通りやすいため、同じく独立系保証会社の「日本セーフティー」、「アーク賃貸保証」と並び、審査に不安がある方の「最後の砦」的な存在になっています。

仲介業者メモ
現場では「信販系で落ちたので管理会社が設定した優先順位に沿って次は独立系で審査」という流れが非常に多いです。ただし「保証会社を変えたから通る」というわけではなく、落ちた理由によって結果が変わります。信用情報が原因なら通過率が上がりますが、収入がの安定性が原因の場合は独立系でも審査に落ちてしまうケースがあります。


審査難易度【★評価】

総合難易度:★★☆☆☆(ゆるめ)

札幌の仲介業者の間では、日本賃貸保証は「審査に不安がある方でも比較的通過しやすい保証会社」という認識で共有されています。ただし決して無審査ではないため、下記の3つのポイントは必ずチェックされます。

審査で見られる3つのポイント

①収入の安定性(金額より種類を重視)

信販系のように「家賃は月収の○○%まで」という基準はなく、「継続して支払える額か」という視点で判断されます。アルバイトでも勤続期間が長ければプラス評価になります。

その他にも、例えば生活保護費は地域の保護かから直接大家さんへ支払いを行うため、滞納リスクが限りなく低くかえって審査に通過しやすいケースもあります。

②信用情報(CICではなく独自データベース)

日本賃貸保証はCIC(信用情報)を照会しない代わりに、過去に日本賃貸保証を使った物件で家賃滞納がなかったかを独自DBで確認します。つまり他社での滞納歴は原則バレないが、日本賃貸保証を使った物件での滞納歴は確実にバレます。そしてその場合、まず審査はおりません。

③家賃に対する収入バランス

①で述べたように厳密な規定はありませんが、手取りの30~35%以内が目安です。手取り20万円なら家賃は約7万円まで。これを大きく超えると家賃滞納リスクや生活費が足りず即引っ越しといったリスクを加味して審査が否決になる確率が上がります。

信販系・協会系・独立系の審査難易度比較表

保証会社の種類審査難易度CIC照会滞納歴の影響無職・フリーター
信販系(エポス等)★★★★★あり大きいほぼNG
協会系(全保連等)★★★☆☆一部ありCIC照会ありの場合は大きい条件次第
独立系(日本賃貸保証)★★☆☆☆なし限定的条件次第でOK

仲介業者メモ(実際に通過したケース3例)

  • ケース①:転職活動中、家賃半年分の貯金 → 通過
  • ケース②:91歳の年金受給者(貯金は十分)→通過
  • ケース③:家賃滞納による強制退去後の部屋探し→通過

もちろん一概にすべての人が審査に通過するとはいえませんが、通過事例だけでも確認しておくとより安心です。


審査に通りやすい人・落ちやすい人

通りやすい人の条件

以下に当てはまる方は比較的通過しやすいです。

職業・収入面

  • アルバイト・パートで勤続1年以上
  • 転職直後でも前職の在籍期間が長い
  • 無職でも連帯保証人(親・親族)がつけられる
  • 仕送りを受けている学生(親が保証人)

信用情報面

  • 携帯料金・クレカの滞納が過去にあっても完済済み
  • 他の保証会社(信販系・協会系)で落ちた経験がある
  • 自己破産から5年以上経過している

その他

  • 外国籍でも在留カード・就労ビザがある
  • 家賃が手取りの30〜35%以内に収まっている

落ちやすい人の条件

以下に当てはまると審査が厳しくなります。

注意すべきパターン

  • 過去に日本賃貸保証を使った物件で家賃滞納がある
  • 収入がゼロで連帯保証人もつけられない
  • 申し込み後の書類提出や在籍確認の対応が極端に遅い

要注意パターン

  • 勤続1ヶ月未満(転職・就職直後)
  • フリーランス・個人事業主の方
  • 手取りに対して家賃が高すぎる(35%超)
  • 借入額が多い(消費者金融の残高が大きい)

仲介業者メモ(審査落ちの典型パターン・札幌で多い実例)

信用情報に問題がない場合でも、審査に落ちる場合があります。

その中でも一番多いのが在籍確認の不対応です。審査の最終段階で本人確認が入るケースがほとんどであり、基本的には職場への在籍確認や本人・緊急連絡先の携帯番号へ本人確認があります。

電話確認に出ないと審査が止まり、最終的に否決になるケースが多くあるため、事前に関係者に「保証会社から電話が来る」と伝えておくことを強くおすすめします。

初期費用・保証料の目安

通常時の保証料

日本賃貸保証の保証料は審査内容やプランによってことあることがありますが、基本的には画一です。札幌は家賃相場が低いため、実質的な負担額は他の都市より安くなります。

項目金額
初回保証料家賃の50~100%
年間更新料10,000円~家賃の1か月分
口座振替手数料(月額保証料)総賃料の1~1.5%

家賃別・初期保証料シミュレーション表

家賃保証料50%保証料100%
3万円15,000円30,000円
4万円20,000円40,000円
5万円25,000円50,000円
6万円30,000円60,000円

信販系の保証料が家賃の0.5〜1ヶ月分であることと比べると、独立系はやや割高に感じますが、審査が通るかどうかの方が重要なので、この差額は致し方ない部分です。

審査リスクが高いと判断された場合の保証料

通常の50%ではなく、70〜100%に引き上げられるケースがあります。具体的には以下の場合です。

  • 過去に他社で審査落ちの経歴がある
  • 収入が不安定と判断された
  • 滞納歴が確認された(完済済みでも)
  • 家賃が手取りに対してギリギリのライン

物件の申し込み後に保証会社の審査が始まるため、審査通過後に「保証料が100%になる」と通知が来ることもあります。

信販系・協会系との保証料比較表

種類初回保証料更新料
信販系(エポス等)家賃の0〜30%無料〜数千円
協会系(全保連等)家賃の30〜60%10,000円前後
独立系(日本セーフティー等)家賃の40〜100%10,000円

信販系は審査が厳しい代わりに保証料が安く、独立系は審査がゆるい代わりに保証料が高めという構造になっています。

仲介業者メモ

保証料の交渉余地はありません。物件オーナーや管理会社が保証会社と契約しているため、入居者側が保証料を値引き交渉できる余地はゼロに近いです。ただし複数の物件を比較して、保証会社が違う物件を選ぶことで結果的に保証料を抑えることはできます。

また、管理会社のキャンペーンやオーナーの意向で初回保証料を負担してもらえる物件も少ないながらあります。


札幌での導入物件の特徴

どんな物件に多いか

札幌で日本賃貸保証が採用されている物件には明確な傾向があります。

  • 家賃3〜5万円台の単身向け物件
  • 築30年以上の木造・鉄骨造
  • 地下鉄駅から徒歩10分以上の物件
  • 高齢者層・外国籍の入居者が多い物件
  • 中小の地場管理会社が管理している物件

反対に大手管理会社や新築・築浅物件では信販系・協会系が採用されていることが多く、日本賃貸保証を選べないケースがあります。

エリア別の導入傾向

エリア導入傾向
白石区・清田区多い(家賃低め物件が多いため)
北区(麻生・新琴似)多い(学生向け物件が多いため)
豊平区(学園前)中程度
中央区(西11丁目・市電沿い)中程度
東区少ない(ファミリー向け物件が多いため)

審査に不安がある方が物件を探す場合、白石区・清田区あたりで物件を探すのが現実的です。

日本賃貸保証が使えない物件

保証会社は管理会社やオーナーが指定するため、入居者が選ぶことはできません。
また、以下の物件では日本賃貸保証を選べないケースがほとんどです。

  • 大東建託・レオパレス(独自保証会社を使用)
  • 新築・築5年以内の高単価物件
  • 信販系指定の物件(エポスのみなど)

仲介業者メモ 保証会社を事前に確認する方法

物件の広告(SUUMOやHOME’S)には保証会社が記載されていないことがほとんどです。内見前に不動産会社に「保証会社は選べますか?日本賃貸保証は使えますか?」と直接確認するのが確実です。審査に不安がある場合は最初にこれを確認しておくと無駄な動きを省けます。


他の保証会社との比較

保証会社3系統の比較表

 信販系協会系独立系(日本セーフティー)
審査難易度★★★★★★★★☆☆★★☆☆☆
信用情報照会CICあり一部あり独自DBのみ
初回保証料低め中程度やや高め
更新料安い中程度10,000円/年
無職・フリーターほぼNG条件次第条件次第でOK
過去滞納ありNG厳しい条件次第でOK
向いている人会社員・公務員一般的な方審査に不安な方

日本賃貸保証を選ぶべき人・選ばなくていい人

選ぶべき人

  • 信販系・協会系の審査に不安がある
  • 過去に滞納歴・クレカトラブルがある
  • フリーター・無職・外国籍で審査が心配

選ばなくていい人

  • 会社員・公務員で収入が安定している
  • 信用情報に問題がない
  • 保証料をできるだけ抑えたい

収入が安定していて信用情報に問題がない方は、信販系や協会系の方が保証料が安くなるケースが多いです。審査への不安がない方は日本賃貸保証をあえて選ぶ必要はありません。


審査に落ちた場合の次の手

落ちた直後にやってはいけないこと

審査に落ちた直後に別の物件へすぐ申し込むのは逆効果になることがあります。保証会社間で審査情報が共有されるケースがあるため、1〜2日ほど空けてから次の行動に移るのが鉄則です。

個人情報保護の観点から審査否決の理由は教えてもらえませんが、仲介業者に予想される原因を聞いておいた方がよいでしょう。闇雲に物件を探し続けても、審査に通過しなければ入居することはできません。しっかりと対策をするのが望ましいです。

日本セーフティー・アーク賃貸保証など他の独立系に切り替える

日本セーフティーで落ちた場合、同じ独立系の日本セーフティーやアーク賃貸保証、協会系のCasaなどに切り替えるのが現実的な次の手です。それぞれ独自のデータベースを使っているため、日本セーフティーで落ちても通過できるケースがあります。

仲介業者メモ 審査に不安な方でも審査通過しやすい保証会社

札幌で主に使われている審査の緩い保証会社は、日本セーフティー、Casaです。次いで日本賃貸保証、アーク賃貸保証の順で対応物件が多いので、基本的には4社の中で探した方が無難です。

日本賃貸保証落ちてCasaに通過した方、逆の方もそれぞれ複数確認しているため、審査基準に多少の違いこそあれ、難易度的には大きく変わりがないようです。

連帯保証人をつけて再チャレンジする

親や親族を連帯保証人としてつけることで、審査通過率が大きく上がります。保証人の収入や信用情報が加味されるため、申込者本人の状況が不安定でも通過できるケースがあります。

ただし、連帯保証人を立てられる物件は少ないので、注意が必要です。

家賃を下げた物件で再申し込みする

収入に対して家賃が高すぎることが原因で落ちているケースも多いです。月収の30%以内に収まる物件に変えるだけで通過率が上がります。月収15万円なら家賃4.5万円以下が目安です。

仲介業者メモ

審査落ちを経験した方が一番やりがちなミスは「同じ条件で別の保証会社に次々と申し込む」ことです。根本的な原因(家賃が高い・収入が不安定・書類不備)を解決しないまま申し込み続けると、否決歴が積み重なってさらに通りにくくなります。一度立ち止まって仲介業者と相談することをおすすめします。


よくある質問(FAQ)

Q,無職でも日本賃貸保証の審査は通る?

A,転職中、貯金が十分な方であれば通過するケースも多いです。

そうでない方でも、連帯保証人(親・親族)がつけられれば通過できる可能性は十分あります。無職で保証人もつけられない場合は、生活保護受給者向けの物件や家賃債務保証付き物件を検討する必要があります。

Q,自己破産・ブラックリストでも通る?

A,自己破産から5年以上経過していて、現在安定した収入がある場合は通過できるケースがあります。ただし破産直後や免責から間もない場合は厳しいです。CICを照会しない独立系保証会社の強みが活きる場面です。

Q,審査にかかる日数は?

A,通常1〜3営業日です。書類が揃っていてスムーズに在籍確認が取れた場合は当日〜翌日で結果が出ることもあります。書類不備や在籍確認の不対応があると追加で時間がかかります。

保証会社の審査通過後にオーナー審査があるため、オーナー審査が終わってから結果が通達される場合もあります。その場合は1週間ほど審査に時間を要します。

Q,在籍確認は必ずある?

A,ほぼ必ずあります。職場と本人への電話確認が基本です。派遣社員の場合は派遣元への確認になります。アルバイトの場合も店舗や会社への確認が入るので、事前に職場へ伝えておくことをおすすめします。

Q,保証料を分割払いにできる?

A,基本的には一括払いです。ただし初期費用全体を分割できるサービス(クレカリ賃貸など)を使えば実質的な分割払いが可能です。

Q,一度落ちたら再申し込みできる?

A,どうしても審査否決となってしまった物件に住みたい方もいるでしょうが、審査の記録は残り続けるものなので、オーナーが代わりでもしない限りはほぼ不可能です。

同じ保証会社への再申し込みは原則として5年は難しいです。別の保証会社を使う物件であれば再申し込みは可能です。


まとめ|日本賃貸保証はこんな人に向いている

向いている人向いていない人
フリーター・アルバイト会社員・公務員
転職直後・無職(保証人あり)信用情報に問題がない方
過去に滞納歴がある保証料を抑えたい方
他社審査で落ちた経験がある信販系が通る方
外国籍(在留カードあり)新築・高単価物件希望の方

日本賃貸保証は「審査が不安な方の現実的な選択肢」として札幌でも広く使われています。ただし保証料が高め・導入物件が限られるというデメリットもあるので、まず自分の状況を整理した上で判断することが大切です。

審査に不安がある方は、まず仲介業者に相談してどの保証会社の物件を選ぶべきか相談しましょう。

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