【2026年最新版】協会系保証会社とは?全保連・Casa・ジェイリース3社の審査難易度・保証料・落ちた後の動き方を現役仲介業者が完全解説

この記事で分かること

  • 協会系保証会社の審査の仕組み(LICCとは何か)
  • 全保連・Casa・ジェイリース3社の難易度・保証料・体感通過率を比較
  • 信販系・独立系との違い
  • 審査で実際に見られるポイント
  • 協会系に落ちた後の動き方

「全保連って審査厳しいの?」「Casaとジェイリース、どっちが通りやすい?」「信販系には落ちたけど協会系なら通る?」「審査の結果は何日で分かる?」

そういった疑問を持つ人も多いでしょう。

協会系保証会社は、信販(クレジットカード)系保証会社より審査が通りやすい一方で、過去に家賃を滞納したことがある方には厳しい系統です。

クレジットカードの延滞歴は基本的に関係ありませんが、賃貸の滞納歴は加盟会社間で共有されているため、同じ系統の保証会社を使っている物件では記録が残ります。

この記事では、3社の仕組みの違いから落ちた後の動き方まで一通りまとめています。


協会系保証会社とは何か|他の系統と何が違うのか

保証会社とはなにか

賃貸家賃保証会社(以下保証会社) とは、入居者が家賃を滞納した際に大家さんへ立替払いをする会社のことです。今では賃貸物件の90%以上で契約が必須条件となっています。

保証会社と入居者が結ぶ保証委託契約は、大家さんと入居者の賃貸借契約とは別のものです。保証料は初期費用・年間更新料・月額費用などが発生し、金額は審査後に確定します。

保証会社の3系統

保証会社は大きく3系統に分かれ、系統によって審査の仕組みがまったく異なります。

系統代表的な会社審査の根拠審査難易度
信販系保証会社エポス・オリコ・ライフ・ジャックスなどCIC(指定信用情報機関)★★★★☆〜★★★★★
協会系保証会社全保連・Casa・ジェイリース保証協会の滞納歴DB★★☆☆☆〜★★★★☆
独立系保証会社日本セーフティー・JID・アーク独自審査基準(DB非照会)★☆☆☆☆〜★★☆☆☆

協会系保証会社が他と決定的に違う点|保証協会とは

協会系保証会社が他系統と根本的に違うのは、LICC(一般社団法人 全国賃貸保証業協会)JICC(株式会社 日本信用情報機構) の2つのデータベースを照会する点です。

LICCとは、加盟する賃貸保証会社が家賃の滞納情報を互いに共有する業界団体です。

過去にLICC加盟会社が使われている物件で家賃を滞納した場合、その情報はデータベースに記録され、他のLICC加盟会社の審査でも参照されます。

JICC消費者金融の借り入れ履歴・携帯の強制解約歴などを加盟会社同士で共有・管理する信用情報機関です。

全保連は2022年6月、ジェイリースは当初よりJICCに加盟しており、消費者金融の利用歴がある方はこの照会でも影響を受ける可能性があります。

クレジットカードや分割払いの延滞を管理するCICは照会しないため、信販系で落ちた方が協会系で通過するケースは多くあります。ただし「協会系はCICを見ないから通りやすい」という情報だけを鵜呑みにすると、JICCの照会で想定外に落ちるケースがあるため注意が必要です。

LICCとJICC・CICの違い

 CICJICCLICC
管理する情報クレカ・分割払い・ローン延滞消費者金融・ローン・携帯強制解約賃貸の家賃滞納歴
協会系保証会社の照会なし会社によるあり
信販系保証会社の照会あり会社によるなし

LICC・JICC加盟の主要賃貸保証会社

LICC主要加盟会社

保証会社名系統JICC照会備考
ジェイリース株式会社LICC系公式サイトに明記
全保連株式会社LICC系2022年6月JICC加盟・以降難化
アーク賃貸保証株式会社LICC系×詳細はこちら

JICC加盟・主要賃貸保証会社

保証会社名系統JICC照会備考
ジェイリース株式会社LICC系公式サイトに明記
全保連株式会社LICC系2022年6月加盟・以降難化
Casa株式会社CGO系加盟あり・家賃保証審査では不使用とされる
オリコフォレントインシュア信販系詳細はこちら
エポス(ROOM iD)信販系詳細はこちら
アプラス信販系

協会系3社の審査難易度を比較する

難易度マップ

保証会社LICCJICC難易度体感通過率審査日数主な導入物件(札幌)
全保連◎(2022年6月〜)★★★☆☆~★★★★☆約5〜6割1〜3営業日大手管理会社・築浅全般
ジェイリース★★★☆☆約5割最短即日〜3営業日中堅管理会社系
CasaCGO系(LICC非加盟)△(審査では不使用)★★☆☆☆〜★★★☆☆約7〜8割即日〜2営業日幅広い物件・独立系に近い柔軟さ

難易度の見方:全保連は2022年6月のJICC加盟以降難化しており、以前の情報と現状が異なります。Casaは協会系に分類されますがLICC非加盟のため、他2社とは審査の仕組みが大きく異なります。


① 全保連|最大手・2022年から審査が厳しくなった

難易度:★★★☆☆〜★★★★☆(協会系最難関)

全保連は協会系最大手で、全国の物件に最も広く導入されている保証会社です。2025年にはMUFG(三菱UFJフィナンシャル・グループ)の子会社となり、財務基盤がさらに強固になっています。

全保連は2022年6月にJICCに加盟しました。それ以前は「LICCのみ照会・協会系の中でも通りやすい」という評価でしたが、JICC加盟以降は消費者金融の借り入れ履歴・携帯の強制解約歴も審査対象になっています。

保証料(目安)内容
初回保証料総賃料の50〜100%
年間更新料10,000円〜
月額保証料なし〜1,000円程度

仲介メモ

札幌では大手管理会社を中心に広く導入されており、よく目にします。

2022年以降は、消費者金融の利用歴がある方が否決になるケースが増えた印象があります。とはいえ、ジェイリース同様CICは見ないためクレカの延滞歴だけが問題であれば通過できるケースも多いです。


② ジェイリース|属性を細かく見る・東証プライム上場

難易度:★★★☆☆(協会系の中では中くらい~やや厳しめ)

ジェイリースは東証プライム上場の賃貸保証会社です。LICCとJICC両方に加盟しており、審査の仕組みは全保連と近い構造です。

全保連・Casaと比べると勤務先の安定性・勤続年数を細かく確認する傾向があります。

虚偽情報でないかを詳しく確認しますが、それによって通過率が大きく変わる印象はありませんでした。

保証料(目安)内容
初回保証料総賃料の30〜100%(プランによる)
年間更新料10,000円〜
月額保証料0〜800円程度(プランによる)

仲介メモ

全保連・Casaで通った属性でもジェイリースに落ちるケースが稀にあります。

他保証会社と比較しても在籍確認の電話が来るケースが多く勤務先への連絡が入ることもあるため、事前に職場へ伝えておくと安心です。


③ Casa(カーサ)|協会系で最も通りやすい・LICC非加盟

難易度:★★☆☆☆〜★★★☆☆(協会系で最も柔軟)

Casaは東証プライム上場の保証会社です。

JICCに加盟していますが、審査結果に関与しないためほぼ独自のデータベースでの審査になります。

信販系・LICC系の両方で落ちた方でも通過するケースがあり、協会系の中では独立系に近い柔軟さを持つ保証会社です。

保証料(目安)内容
初回保証料総賃料の30〜100%
年間更新料10,000円〜
月額保証料なし〜1,000円程度

仲介メモ

信販系・全保連・ジェイリースで落ちた後にCasaで通過するケースは非常に多いです。

とくにLICC非加盟という点で他の協会系保証会社とは別物として考えでいいでしょう

。ただし審査がまったくないわけではなく、収入バランスや無職の場合は落ちることがあります。


審査の流れ

審査の流れは以下の通りです。

① 保証会社審査

申し込みを出した後に入居審査が始まります。

保証協会内のデータベースを参照するほか、収入・雇用形態・過去の賃貸履歴などを保証会社独自の審査基準に照らし合わせ、結果がおります。

② オーナー審査

保証会社の審査が通ると、物件オーナーによる確認が入ります。

基本保証会社の審査を通れば基本ほとんど審査に通過しますが、職業・入居人数・ペットの有無などで断られるケースがまれにあります。

仲介メモ

現場でオーナー審査が難しくなる場合としては、主に以下の通りです。

  • ペット可だが、サイズや頭数が多い
  • 高齢(主に60歳以上)
  • 緊急連絡先が遠方
  • 過度な交渉
  • お子さんが小さい
  • 駐車場のサイズが微妙
  • 入居人数に対してお部屋が狭い

もちろんオーナー様の意向や物件によって変わりますが、上の条件に該当する場合はオーナー審査通過率が下がる場合があります。

③ 本人確認

保証会社の審査においては、申込内容の確認・在籍確認が行われることがあります。

また当日出られなかった場合でもしっかり折り返せば問題ありません。ただし1週間以上連絡が取れない状態が続くと審査が否決になります。

本人だけでなく、緊急連絡先(親族など)や勤務先にも確認の電話が入ります。事前に関係者へ伝えておかないと、知らない番号からの着信を無視されて審査が止まるケースがあるため注意してください。


協会系保証会社の審査で見られるポイント

① 賃貸滞納履歴(LICC照会):最重要

全保連・ジェイリースはLICC加盟のため、過去の家賃滞納歴がデータベースに残っている場合は審査に大きく影響します。記録は滞納解消後おおよそ5年程度残るとされています。

Casaはこのデータベースを参照しないため、過去に滞納歴があってもCasaの審査では影響しない可能性があります。

② 収入と家賃のバランス

系統に関わらず、手取りの1/3以内が目安。総賃料(家賃+共益費+駐車場代)で計算されます。

手取り通りやすい家賃の上限目安
15万円〜5.0万円
18万円〜6.0万円
20万円〜6.5万円
25万円〜8.0万円
30万円〜10.0万円

③ 雇用形態・勤続年数

正社員・公務員が最有利。アルバイト・パートは勤続1年以上かつ収入が安定していれば評価されます。無職・転職直後は厳しくなります。特にジェイリースは勤務先の安定性・業種まで確認する傾向があります。

④ 在籍確認

保証会社在籍確認
全保連ケースによりあり
ジェイリース来るケースが多め(0570〜番号)
Casa来るケースあり

仲介メモ

ジェイリースは在籍確認の電話が来るケースが多く、1週間程度連絡が取れないと否決になることがあります。

審査中はこの時間帯(平日10〜17時)に電話に出られる状態にしておくか、折り返し連絡を入れましょう。


初期費用・保証料の系統別比較

保証料の系統別比較

系統初回保証料年間更新料月額保証料
信販系保証会社総賃料の0〜50%(最低1万円)無料〜1万円なし〜1,000円程度
協会系保証会社総賃料の30〜100%1万円〜1ヶ月分なし〜1,000円
独立系保証会社総賃料の50〜120%1万円〜1ヶ月分なし〜2,000円

家賃別・協会系の初期保証料シミュレーション

家賃保証料30%保証料50%保証料80%保証料100%
4万円12,000円20,000円32,000円40,000円
5万円15,000円25,000円40,000円50,000円
6万円18,000円30,000円48,000円60,000円
7万円21,000円35,000円56,000円70,000円
8万円24,000円40,000円64,000円80,000円

初回保証料の率は属性・物件・プランによって審査後に確定します。


審査に通りやすい人・落ちやすい人

通りやすい条件

  • 過去に家賃の滞納がない(LICCデータがクリーン)
  • 安定した収入・手取りの1/3以内に家賃が収まる
  • 正社員・公務員・勤続1年以上
  • CICに問題があっても賃貸履歴がクリーンな場合(信販系落ちでも通過可)

落ちやすい条件

  • 過去に保証会社を使った物件で家賃を滞納した記録がある
  • 無職・収入証明が出せない状態
  • 勤続1ヶ月未満・転職直後
  • 手取りに対して家賃が高い(33%超)

協会系に落ちたらどうする?ケース別の動き方

ケース①:賃貸滞納歴が原因の場合

→ Casaまたは独立系に切り替える

LICC非加盟のCasaに切り替えるか、独自の基準で審査を行う独立系保証会社(日本セーフティー・JID)へ移行するのが最も有効です。

ケース②:収入バランスが原因の場合

→ 家賃を下げた物件で再申し込み

手取りの30%以内に収まる物件への変更が根本解決になります。

ケース③:何が原因か分からない場合

→ 仲介業者に状況を正直に話す

否決理由は仲介業者にも開示されません。

ただし属性から原因を推測できるため、事前に状況を伝えることで通りやすい選択肢を案内してもらいやすくなります。


よくある質問(FAQ)

Q. 信販系に落ちたけど協会系は通る?

クレカ・ローン等の信用情報(CIC)に問題があって信販系で落ちた場合、協会系はCICを照会しないため通過できるケースが多くあります。ただし全保連・ジェイリースはJICCも照会するため、消費者金融の借り入れ歴がある場合は注意が必要です。

Q. 過去に家賃を滞納したことがある場合、協会系は全滅?

全保連・ジェイリースはLICCデータを共有するため、記録が残っていると厳しくなります。ただしCasaはLICC非加盟のため影響しない可能性があります。

Q. 全保連とジェイリース、どちらが通りやすい?

体感では全保連の方がやや通りやすいケースが多いです。ジェイリースは勤務先・勤続年数を細かく確認する分、属性によっては全保連より厳しくなることがあります。

Q. 審査にかかる日数は?

全保連は1〜3営業日、ジェイリースは最短即日〜3営業日、Casaは即日〜2営業日が目安です。在籍確認が必要な場合やオーナー審査が入る場合はその分伸びます。

Q. 自己破産があっても協会系は通る?

CICは照会しないため、自己破産の記録だけで落ちることは基本的にありません。ただし自己破産に関連した家賃滞納歴があった場合はLICCに記録が残っている可能性があります。現在の収入が安定していれば通過できるケースがあります。

Q. フリーランス・個人事業主でも通る?

通過事例はあります。確定申告書2年分の提出が必要なケースが多いです。


まとめ|協会系保証会社を選ぶべき人・選ばなくていい人

 全保連ジェイリースCasa
難易度★★★☆☆〜★★★★☆★★★★☆★★☆☆☆〜★★★☆☆
LICC照会なし(CGO系)
JICC照会◎(2022年〜)△(審査では不使用)
賃貸滞納の影響大きい大きい限定的
自己破産収入次第で可収入次第で可条件次第で可
無職ほぼNGほぼNG条件次第
向いている人安定収入・賃貸履歴クリア安定収入・賃貸履歴クリア信販系・LICC系で落ちた方

協会系は「クレカは問題ないが賃貸で滞納歴がある」方には厳しく、「クレカに問題があるが賃貸履歴はクリーン」な方には通りやすい系統です。3社の中ではCasaが最も柔軟で、信販系・全保連・ジェイリースで落ちた後の選択肢として有力です。


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